ビューティーレポート vol.01 : 入江信子
「フランスクレンジング事情」
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まだ若かった頃、パリの若い女性たちに、スキンケアについてインタビュー取材したことがあります。その時驚いたのは、全員が全員、顔を洗っていなかったこと!
「洗顔フォームや石けんって何?」というのが普通の感覚で、いちばん多かったクレンジング法は、「クレンジングクリームやミルクをつけ、ティッシュで拭き取るだけ」。後から保湿クリームをつけたりせず、クレンジング1つでケア終わり! なんて強者も多く見られました。
でも、それってずいぶん前のことだし……というわけで、パリ在住の友人に調べてもらうと、やはり事情はあまり変わっていないみたい。「肌を清潔にするには、クレンジングクリームやミルク」との声が圧倒的。またその後、トナー(化粧水)で拭き取るステップを加える人もいるようです。
友人によれば、フランスでは「水は肌の大敵」とされていて、頻繁にメイクする人ほど、水を使った洗顔を避ける傾向に。水で洗顔をした場合は、トナーでカルキを拭き取るのが常識です。
ちなみに彼女がフランス留学を始めた90年代半ばに、洗顔石けんを買おうと地方の化粧品屋さんに行ったら、「顔を洗う石けん?S(某日本の化粧品メーカー)だね」と言われたほどですから、いかに「洗顔」という文化が伝統としてなかったかがわかります。
これは柔らかく肌当たりのいい日本の水とは違い、水道水の硬度が高く、肌に刺激が強いというフランスの水事情が関係しているのでしょう。とはいえ最近は、スキンケア売り場にジェルやムースの洗顔料が増えていて、水で洗う派の人口も若干増加中なのだとか。
















